正解は白竹ワインホルダー

竹かご底編み


白竹の底編みが何枚か重なっちょります。これは、きっと花籠を作るのだろうと思うて竹職人に聞いたら、いえいえ、これですと、筒状の竹編みを見せてくれましたちや。ああ、やっぱり...この形やったら竹花籠ですちや、その筒の中にオトシをいれて壁掛けの一輪挿しか何かですろう。と、勝手に思いよりましたら意外なお返事をいただきましたぞね。


「これは、ワイン好きの方のためのワインホルダー......」


「ええっ!?ワインホルダーとな?」


しかし、なるほど、そう聞いて改めて円柱形の竹筒を見たらちょうどワインが入りそうなサイズながです。けんど、このままでは使えませんので、どんな足が付くがやろうか?


白竹ワインホルダー


さて、そこで、ちょうど出来上がった白竹ワインホルダーを見せていただいたがです。おおっ!こりゃあ、なかなかエイぞね!自分はワインの事もさっぱりですきに詳しく無いがですが、ワインラックとかワインボックスとか色々と呼び名があるみたいちや。


ふと思いたった事がありました。あの底編みから、こんなお洒落な白竹ワインホルダーが編み上がるとは、なかなか想像できないのではないろうか?よしっ!それならば......!虎斑竹専門店 竹虎Facebookページで問題を出させていただこうかにゃあ(^^)底編みの写真だけご覧いただいて、


「これからどんな竹製品が出来上がるですろうか?」


と、クイズを出させていただきました。そしたら、実は自分も正解の方がおられるとは思ってなかったがです。ところが、さすがに竹虎のFacebookページをご覧いただきゆう皆様です。自分も、こじゃんと嬉しくなりました。なんと、なんと、わずか投稿後2時間足らずで正解のコメントが入ったがぜよ!!!正解の方には、この白竹ワインホルダーを差し上げる事になっちょりましたので、来週早々にもお送りしたいと思うちょります。ワインはすっかり定着して、ご家庭で楽しまれる方も多いように聞きますきに、ぜひ、ご愛用いただきたいがぞね。


和紙漉きで働く竹籠

和紙漉き用竹かご


ふらりと立ち寄った建物の一角に和紙漉きの施設があったがです。かなり広々とした部屋に大きな設備が構えられていますけんど、どうやら研修施設のようでしたので近くの方にお声をかけて、少し見学させて頂くことにしましたぞね。和紙漉きの区画には誰もいませんでしたので、一体何に使うか分からない機械が2つ、3つ並ぶその中に、おっと、これは渋い竹籠がひとつあったぜよ。


竹虎で扱いよります竹籠には、こんな編み方の籠はありませんので、近づいてよくよく拝見させていただくとどうやら和紙漉きの時に使いゆうとみえて編み込みの隙間に和紙の屑が引っかかっています。それほど古い物には見えませんでしたので、まだまだ、こんな幅広の竹ヒゴを使うてザックリとしちょますけんど丈夫で使いやすそうなこんな竹籠を編み込む職人さんがおるがやろうか?


それにしても現役で仕事をしている籠は頼もしいちや。折れて弾けちゅう竹ヒゴも、名誉の負傷やにゃあ。初めて会うたのに、ずっと昔から知り合いのようにも思えてくる竹籠に再会の約束をして、部屋をでましたぞね。振り返ったら窓明かりが竹籠につくる陰が、びっくと(少し)寂しげに見えよりよりました。


竹職人の刃物

竹職人の刃物


竹職人の使う刃物は、それぞれ特徴があって、なかなか面白いがです。竹ざるにしても竹かごにしてもそれぞれの種類や形があって、ひとつひとつ違うように、使っている刃物も千差万別ぞね。これは青竹の表皮を薄く剥いでいく磨きという竹加工の時に使う道具ながです。両端の木部分を両手でもって使います。磨きの場合、細かい部分は微妙に違うことはあっても一番多く見かけるのがこのタイプの刃物です。


竹帽子職人


ところが竹帽子職人のおんちゃんが使う刃物はこんなサイズ。土佐刃物の職人さんから頂いた言うてずっと大事にして愛用している道具ちや。小さく見えますけんど、持ち手が樫の木で作られちょって持った感じはドシリときます。まるで長年やってきた竹細工の歴史の重みのような重量感。この包丁でサッサッサッと竹の表皮を削るように剥いでいきますぞね。


マタタビ細工


そう言うたらマタタビ細工の熟練の職人が、使っていた刃物も、あまり見た事のない面白いものでしたちや。マタタビは細いの小枝のようなものです。曲がりや節の部分もあるので、どうやろう?と思っていると見る見る皮は剥がされて小さな鉋屑のような木皮部分ができあがります。


竹細工の刃物


まっこと、それぞれ上手く出来ているものだと、いつも感心しますが、この刃物にも少しビックリしました。もともとは野良仕事に使っていた鎌です。使っている竹職人さん自身は、昔からの事なのでごく当たり前のような顔をされちょりますが、使い古した鎌に切り込みを入れて再利用するとは素晴らしい!まっこと、竹細工言うのは職人の刃物だけでも退屈せんがです。


気持ちまで清々しくなる竹籠

青竹手提げ籠


この青竹の手提げ籠は、一目惚れ。皆さんも、たまにありますろう?棚にあるのを見て、即手にとってそのままショッピングバスケットのようにして他の商品もひとつ、ふたつ入れて持ち歩いてレジに来てから初めて値札を見るような...。まあ、おおよそ価格も分かっているいう事もありますが、値段は関係ないくらい気に入ったという事ですろうか。実は、出先で竹製品に出会うことはあまりないですけんど、たまに、こうやって気になる籠を見かけては手に取る事もあるのです。


竹には、日本唯一の虎竹、白竹、黒竹、煤竹、そして、この青竹。どれが一番という事ではなくてそれぞれにエイ所があって趣があって素晴らしいですけんど、青竹は日本の生活の中に昔から密着した竹籠で、使うほどに色合いが飴色になり、深みが出るところが何とも大好きながです。


手提げかご


びっくと(少し)小ぶりかにゃあ、そんな風にも思いよりましたが、こうやって外に持って出ると何の事はない。ぼっちり(ちょうど)ぜよ。青竹も、そのまま竹やったら用途も限られますが、こうやって竹籠に編まれる事によって新しい命が与えられて誰かの役にたつことができますろう。


秋晴れの下、彼岸花の咲く小道、この手提げ籠を持って歩いたら人と自然の調和の大切さまで感じさせてくれますちや。ああ、けんどこうやって、こんな竹の手提げを持つだけで、それだれで幸福感に包まれますぞね。青竹の清々しさというのは持つ人の心までも清々しくしてくれるみたいながです。


虎竹ゴミ箱が新登場

虎竹ゴミ箱


牧野富太郎博士をご存じですろうか?


竹虎四代目のブログをずっとご購読いただき皆様にはお馴染みかも知れませんけんど、高知県出身の世界的な植物学者の方なのです。自らを「植物の精」と言うほど研究に打ち込んで、こじゃんと偉大な業績を残されちょります。新種や新品種など何と1500種類のもの植物の命名をされたそうですが、何を隠そう虎斑竹もその中のひとつ。牧野博士に命名いただいたのが1916年(大正5年)の事。土佐藩、山内家のお殿様に年貢として献上された歴史もありますので、もちろんそれまでも安和の虎竹の里には虎竹が自生していたと思うのですが、虎竹を広く世に知らしめたのは、牧野博士が初めてではないかと思うがです。


はちくの変種にして、高知県高岡郡新正村大字安和(現在の須崎市安和)に産す。凡の形状淡竹に等しきも、表面に多数の茶褐色なる虎斑状斑紋を有す。余は明治45年4月自園に移植し、目下試作中なるも未だ好成績を見るに得ず。


こう書かれていますように、虎竹は不思議な事に他の土地に移植しても虎斑状の模様が出ず普通の淡竹(はちく)になってしまうがです。虎竹と牧野博士の縁があるので、高知市五台山にある牧野植物園には、たまにお伺いします。広々とした素晴らしい園内の一角に、晩年の牧野博士の書斎を復元したコーナーがあるのですが。蝋人形の牧野博士のすぐ隣に何と虎竹製のゴミ箱が置かれちょります。今回、新しく虎竹ゴミ箱を製作してみました。虎竹の竹ひごの面取りも丁寧にして虎竹の手触りも最高ながです。牧野博士に見せたら何と言うろうか?


「ワシの、チリ籠と替えとうせや」


言うてくれますろうか。


飯塚琅玕斎さん

別府湾


前の日とはうってかわって素晴らしい天気となりましたぞね。カーテンを開けたら別府湾が美しく見えよります。ソワソワして早起きしたのにはワケがあるがです。実は、ここ大分で飯塚琅カン齋さんに会いに来たがです。


おっと会いにきたと言いましても、琅カン齋さんは自分が生まれる前に亡くなっちゅう方。けんど、その作品は今でも生き生きとしちょります。自分が、この方を好きなところは今までの竹を変えたところ。竹の先頭にたって、道を切り開いたところ。ひとつ、ひとつの竹籠にその志がこもっているような気がします。あまりの凄さに言葉にならん。人は竹で、こんな可能性を見せてくれる事ができる。まっこと感動したがです。


虎竹


生野祥雲齋さんの作品もありましたぞね。


えっ......?


「紫竹」(しちく)という表記に足が止まるがです。どうみても虎竹なのに...?ちょうど前から数十年来のお付き合いのある竹職人さんが歩いてきたので尋ねてみたら、


「虎竹、黒竹の事をまとめてな、紫竹言いよったんよ」


ああ、なるほど納得。けんど、人間国宝にまで成られた超一流の竹芸士の方にも虎竹をこんなに使うて頂きよったと思うたら、まっこと嬉しゅうになってきますちや。


「けんど、あんなアレやな...」


「オヤジさんも前に同じ事を言いよったが」


少しは父親に近づくことができよりますろうか?それが余計に嬉しいがぜよ。


虎竹箒サンプル完成

虎竹箒


遂にできましたぞね!虎竹箒のサンプルが出来上がりました。ずっと待ちよりましたので、こりゃあ嬉しいがです。思うた通りの出来映えに大満足ぞね!サッサッ......、サッサッ......。板の間も、畳も軽くなぞって綺麗に掃けるので、なんかお掃除も楽しくなりそうなちや。何と言うても柄に使うた日本唯一の虎竹が光っちょります。もともと今のお年寄りの職人さんが丁稚や若い頃だった一昔前には、箒の柄と言えば虎竹やったと言いますけんど、こうやって虎竹の柄にしたら高級感も違うけんど、何と言うたち自分達にとっては愛着が天と地ほど違うぜよ。


箒の紐


この箒の自慢は虎竹だけではないがぞね。箒は「箒草」という植物を使うて製造されちょりますが、この箒草そのものを昔からの箒草で蘇らせたいという思いで、その土地で栽培されよった品種の種をいただいてきてその種を畑にまいて、育てて、刈り取った。まっこと箒草の素材からこだわった正真正銘の国産ながです。


地元国産の材料を使い、日本の職人さんが受け継いだ技で作る。虎竹にも通じるところがある、こちらの手箒は箒草を縛る紐にも竹虎ならではの工夫を凝らて頂ましたぞね。深い青さの紐はジャパンブルーと呼ばれる本物の藍染めです。藍の本場はお隣の徳島県。ここで代々藍の栽培をしてこられた農家さんのスクモだけを使って、ずっと藍染めに取り組む職人さんに紐の染めをお願いしちょります。実は、ここは竹皮草履の生地をお願いする事もある、もう何年も前からお付き合いのある藍染め工房ぜよ。


そして、薄いベージュのような色に見える紐は日本唯一の虎竹染め。わざわざ、この紐の染色のために貴重な虎竹を切り倒し、竹葉を集めて染めて頂いたがです。虎竹箒は、色々こだわったせいもあって、実は製造本数はそんなに多くは出来ないかも知れません。けんど、この虎竹染めの淡い上品な色目に本藍染めの濃紺のラインが爽やかなアクセントとなって、なかなかエイ感じやにゃあ。


電気掃除機が出来てからずっと出番が少なくなる一方やった手箒も、環境問題や節電と言うことが大きく取り上げられる今、もっと、もっと沢山の方に知ってもらえる、こじゃんと(とても)エイ機会ではないかと思うちょります。


竹工場のL字金具

竹工場


近年、めっきり数の少なくなった竹工場ですので、なかなかお伺いするチャンスは無いがですが、今回は幸運にも、とある竹工場にご案内いただく事ができましたぞね。山積みにされた竹材。竹を切ったり、割ったり、薄く剥ぐ機械が並んじょります。竹工場ならでは空気が漂いよります、香り、ぬくもり、湿度、まっことエイもんです!ずっと歩いてアチコチ見て行きますと、アッと足のとまる場所があるがです。鉄板の上にL字型の金具がズラリと並んで取り付けられています。これは一体何なのか、お分かりになりますろうか?ヒントは、向こうに見えている大きな丸ノコ......。


なかなか分からんと思いますきにお話しますが、実は、このL字金具は竹の長さを測るための物ながです。L字金具は丸ノコから一定の長さに取り付けられちょりますので、向こう側から引っ張ってきた竹を、このL字金具の角にあてると切断したいサイズにピッタリになるという寸法です。


いやいや、こんな機械を拝見させてもらうだけでここで働く竹職人さんの仕事ぶりが目に浮かんできますぞね。丸ノコの機械音、竹を切る音、竹と竹がすれあう音、竹屑が舞い、向こうからは竹を割る音、キビキビ動く職人さんの陰に目を凝らしてみたら、あの日の祖父がおるようぜよ。


はじめてで、こんなに懐かしい竹工場。ずっと、ずっと居たくなる古里のような場所ながです。


名物の朝粥と虎竹

卵


「ここの卵は30年前から食べたかった......」


ご一緒させていただいた方が感激して、こじゃんと喜びよります。そんなに有名な卵ながやろうか?ワシのような田舎者には、どこかどうやら連れて来てもろうたものの、さっぱり分からんがですきに。けんど、お箸で一口...おおっ!?まっこと(本当に)美味しい、美味しい!こりゃあ、わざわざ来る甲斐がありますちや。四百年も続きゆうという長い店の歴史を思いながら、静かで極上の朝のひとときを過ごさせてもろうたがです。


虎竹おしぼり入れ


ところで、料理の事やら何やら右も左も知らない事ばっかりですけんど、お店で出していただいた竹製おしぼり入れ、これが何と虎竹ぞね。こんな歴史と格式のある料理屋さんで自分たちの古里にしかない日本唯一の虎竹が使われているとは!竹虎は皆様のおかげで創業118年となっちょりますが、これからの100年も、この竹を守り続けていけたらエイにゃあ。誇らしく嬉しい気持とともに誓いを新たにするがです。


滑らない竹箸

竹箸


小豆は小さい上にツルツルしちょります。自分もお箸の使い方が特別上手というワケではありませんが「これは、摘めるやろう...」そう思うてやってみますが、お箸ではなかなか美味く摘み上げることは難しいがです。何回もやっているうちにようやく一個だけ摘み上げることが出来ましたぞね。そして、この使った竹箸の先をよくよく見たら細く仕上げられちょりますが先端部分が丸くなっちゅうがです。


虎竹箸


さて、そこでこの虎竹女箸を使うてみます。竹箸のエイところは細く、細く削って作る事のできる所です。竹繊維が縦に伸びちょりますので細く削っても、しなかやで丈夫。しかも竹箸の軽さもあって特に女性の方には細いお箸は大人気ながです。この虎竹女箸、持ち手部分は四角形ですけんど、何とずっと箸先の細い先端まで四角に削り仕上げちゅうがです。だから、丸いお箸などに比べると小さな小豆が圧倒的なつまみやすさ、使いやすさちや!!!


若い方の中にはお箸も持ち方や、上手にお箸を使いこなせないそんな方もおられるようです。滑りやすい、おさしみや麺類なども角張った箸先が、しっかり食べ物をホールドして、こじゃんと(とても)食べやすくなりますきに、是非一度お試しいただきたいと思うちょります。


虎竹鎌

虎竹カマ


いつ試作しちょった忘れるくらい前にサンプルで製作した虎竹鎌。掃除をしよりましたら久しぶりに出てきて、まっこと懐かしいがです!


高知県は何を隠そう土佐刃物というて全国的にも有名で、昔から鉈やナイフなど山で使う刃物からご家庭で使う包丁まで、いろいろ生産する産地でもあります。 確か、この土佐刃物と組み合わせて試作したものやったと思います。鎌の刃が虎竹の内側に収まるようになっていて、使う時には刃を出して使用するので持ち運びも安全。竹なので軽くて便利ではありますけんど、丸竹をそのまま使用するのはやはり耐久性の問題もあって商品化はされなかったものながです。


虎竹鎌


けんど、こう鎌をもったら小さい頃を思い出しますぞね。そう、小学校四年生の冬まで鎌ひとつさげて野山をかけずり回りよりましたきに。冬という季節までハッキリ覚えちゅうのは、山鳥捕まえたりする山のシーズンというのは冬ながです。山奥の方には雪がつもり、寒くて食べ物が乏しくなる冬には比較的あたたかな山里付近まで山鳥が移動してくるがです。


いやいや、まっこと、この歳くらいまでは本気で猟師になりたいとも思うちょりました。鎌をもって先輩や大人達を見よう見真似で使いよったきに、よく左手を切って怪我もしたぜよ。今でも残る傷跡は、みっつ...よっつ...、見るとあの頃を思い出すちや。あまりの懐かしさに、ついついこのポーズながやきに。


竹虎前かけ五人衆

竹虎前かけ


前かけというのは、まっことエイちや。腰骨のあたりでキリリッ!!!!!前でキュキュッ!!!!!と縛ったら、気持ちまでも引き締まるがぜよ。


「さて、一丁やっちゃろうかにゃあ」


竹虎は創業118年やけんど、ずっと昔からこうやって前かけは大活躍仕事場にあったものの一つやきに。


さて、ところで皆さんは前かけはどうしてするか知っちょりますか?いえいえ、もちろん汚れの防止にはなりますぞね。座って竹を切ったり、削ったりする時にも膝の上におちた竹屑も、前かけしていたらササッと落とすことができます。けんど、一番の目的は「肩」ちや。重たくて、節もあったりする竹を肩に担ぐと上着の肩の部分が傷みやすいがです。そこで、この前かけをサッと肩に当て竹を担ぐのです。肩をむき出しにしたランニングシャツの職人でもこれやったら安心して担ぐことが出来るがです。気合いも入って、格好も良くて、竹を担ぐ時にも役立つとはまっこと、前かけ様、様やきに。


力竹を二重、三重の竹かご

竹籠


竹籠には色々ありますけんど、最近こんな籠を作らせてもらいましたぞね。とにかく、こじゃんとガンガン使いたいと言う事で、こりゃあ、たまるか言うほど丈夫で耐久性のある竹籠。しっかり編み込んだ竹かごをさらに力竹で二重、三重に補強した作りになりました。


うん、これやったら毎日のハードワークにも十分やっていけますろう。今、出来うる限りに堅牢に仕上げた竹籠です。しっかり編み込めちょりますので自信はありますものの、何度か実際に使用してみたその使い心地がやっぱり、すべてながです。使われる方がどんな反応をされるか、ドキドキ、わくわく、学生の頃の試験発表みたいなものやきに。いつまでたっても勉強ですのう。


竹の井戸蓋

井戸蓋


久しぶりに井戸蓋と出会いましたぞね。最近では井戸自体あまり見掛けることもなくなりましたけんど小さい頃には自宅の庭にもありましたし、近くの田んぼや畑の脇にも2~3つあったことを覚えちょります。


もう随分と前の事になりますが竹垣の施工にお伺いしたお宅のお庭に、立派な井戸があって朽ちかけた竹の井戸蓋がされちょりました。細い竹ヒゴを御簾に編んだものは、それこそ夏に活躍したスダレやランチョンマットような敷物など多々あるのですが、丸竹をそのまま棕櫚縄で縛ったようなものは井戸蓋くらいのものですろうか?


けんど、実はこの井戸蓋を何倍も大きくしたものを製作した事が一回だけあるがです。お客様のご依頼でこしらえたのは(作ったのは)、最長3メートルくらいの長さに切りそろえた太い孟宗竹を、丸竹のまま太い棕櫚縄でしばり井戸蓋のような格好に仕上げていきます。用意した竹は数十本あったがですが、数本の竹を縛った時点でかなりの重量になりましたので、いくつかのパーツに分けましたぞね。


この井戸蓋を大きくしたようなものを何に使うかといいますと、池の蓋として使いよりました。井戸蓋ならぬ、池蓋。ズラリと並べたら、井戸蓋どころではなかったぜよ。まっこと壮観やったですちや。


竹帽子職人

竹職人


この夏も暑かったので、こじゃんと(とても)お世話になりました、竹帽子。なんせ、自分の頭は丸刈りですろう?丸刈りは寝癖はつかないし、洗ってもすぐ乾いてドライヤーいらずやしとにかく、楽なので一回丸坊主にしたら髪の毛を伸ばす気にはなれんがです。明徳中学、高校の時には、あれほどイヤやった丸坊主やに、まっこと不思議なもんですちや。


けんど、手入れが楽なのはエイてすけんど日差しが強い時には注意が必要やき。外に出っぱなしの時などは、やっぱり帽子をかぶりたいがです。そこで、この竹帽子。ずっと竹かごを編んできた名人の職人さんが自分のお父さんが創作した帽子を見よう見まねで編み出したのがはじまりやと言います。その手さばきはリズミカルで見ているだけで楽しゅうになるほど、さすがと思うのは竹ヒゴを手にしたら、職人さんのご高齢を忘れさせてしまう所ぜよ。


竹編み


おんちゃんの手が、またしびれるがです。このゴツゴツした無骨な指から、どうしてこれだけ細く繊細な竹ヒゴが生まれ、竹工芸と呼びたいような美しい竹細工が形作られて行くがやろうか?いつも見るたびに不思議に思って、ついつい時間を忘れて見てしまうがです。これからは季節柄、帽子をかぶることは少なくなりそうやけんどまだまだ日差しの強い南国高知、出番はありそうぜよ。


竹帽子


竹帽子は、たとえ、かぶる事がなくても緻密な編み目は見るだけで素晴らしいものですきに、壁にズラリと並べていつも飾っちょります。いろいろな壁飾りがあるかと思いますけんど、こんな格好のエイ、竹帽子の壁飾りぞね。日本広しといえども、こんな壁飾りは自分くらいのものではないろうかとびっくと自慢したい気持ちぞね。


竹虎年賀状、2013年構想決定

竹虎四代目


竹虎では毎年、写真付きの年賀状を作らせていただきよります。まあ、言うほどのものでは無いですが、かれこれ30年近く前から続けよりますので、もしお時間ある方はご覧ください。
竹虎年賀状一覧コチラ


楽しみにしゆうと言うていただく方もおられますので、毎年それなりに色々と考えて構想を練るのですが、例年の事なので最近はアイデアがなかなか出ずに製作がだんだんと遅くなり、まっこと(本当に)暮れも押し迫まろうか、となってから大慌てで作ったりしよります。実は、この一年にかける思いを年賀状と一緒に動画も作っていて、なかなか時間がかかる事もあり慌ててしまうがです。
竹虎動画一覧はコチラ


ところが、今年は何の拍子か思いがけず早いうちに構想が決まりましたぞね!こういう物はだいたい構想が8割であとは、実際にやるだけ。頭の中でどんな風にするか決まった時点で、ほぼ完成したみたいなものながです(ホントか?)。皆さんも、いろんな目標たててチャレンジすることもありますろう?だから、きっと、頭でしっかりシュミレーションできることは、どんな事でも絶対にやり遂げられると思うがです。


さあ、ファイトじゃあ!!!


(なんのブログやろうか?)



竹ざるの最高峰

竹ざる


竹細工は工芸品や美術品としてでは無く、生活や仕事の必需品やったがです。だから同じ竹籠竹ざるでも沢山の量が必要とされちょりました。同じ形の竹籠などでも、それぞれ少しづつ大きさの違う物があったのも、毎日使う道具なら当然の成り行きですし、大量の竹籠を効率よく遠くまで運ぶためには、籠を重ねられるように形を工夫させたり大量生産、大量消費ならではの事情があったのです。


名人と呼ばれる竹職人が生まれたのも、こうやって同じ竹籠なり竹ざるが沢山必要とされちょりますので同じ物を繰り返し、繰り返し作る、そんな中で技が磨かれたと思います。スピードも同じこと。必要に迫られ、仲間の職人と早さを競い合う中で、竹編みのテクニックは研ぎ澄まされきたがです。なので、昔の職人さんの竹編みの技術、精度は今とは比べるられないような物を感じる事があります。


縁まき


この竹ざるも、そんな中のひとつ。まっこと、これ以上の竹ざるは無いのではないろうか?竹ヒゴの一本一本までに神経を通わせるような繊細さただ、そこにあるだけで凛とした空気にしてしまいそうな美しく端正な姿形。用の美とは、たまに聞かれる言葉ですけんど、実際にお米を入れたり、野菜を入れたり生活の中で使われてこそ輝く竹籠ではありますが、まっこと、手にとって眺めると惚れ惚れするような出来映えぞね。


竹の表皮は丁寧に薄く剥いでいます。「磨き」と呼ばれる竹細工ですが、この技術も一流。手に持つ部分の縁巻きは、均等に割った竹をグルグル巻いていますが、ここの仕事の正確さ美しさというたら見とれてしまいそうなレベルぜよ。竹の伝統を伝えてきた先人の声が聞こえてきそうな魂の入った竹ざるに出会えて、まっこと感謝ながです。


運動会の玉入れ競争

玉入れかご


自分が小さい頃には小学校の運動会で玉入れ競技と言うたら、竹の玉入れ籠しかなかったように思いますぞね。それが、扱いの簡単なプラスチック製や布製などに変わって、妙に味気ないにゃあとずっと感じていました。それが、また、最近になってからは竹の玉入れ籠が見直されたのか?はたまた別の理由があるのか、分かりませんけんどお陰様で全国の学校から玉入れ競技用として竹籠のご用命をいただくがです。


玉入れ籠と言うたち、実は、編み目の広いものから細かいもの、力竹という竹の補強が入ったもの、底の方が少し狭くなったもの、真竹を湯抜きして天日で晒し美しい白さにした白竹で編んだもの、竹虎には四種類くらいの玉入れ籠をご用意しちょります。実は一番安価なものは沢山作ったつもりでも、どうしても季節になると売り切れで、なかなか間に合わずご迷惑をかけてしまう事も多々あるのですが...。


そんな中、たまに別誂えのご注文をいただくことがあり、今回もお客様のご希望の玉入れ籠が編みあがってきましたぞね。深さの違う2つの籠を口をあわせて縛っちょりますが、実際には別々に離してご使用されるそうです。それぞれ高さの違う竹籠を一体何に使われるのかと思いよりましたら、実はお花のディスプレイ用との事でした。ああ、遠くやきになかなか簡単に見に行くこともままならんけんど、どうやって花が飾れちゅうか見たいぜよ。さぞ綺麗に飾れるがやろうにゃあ。まっこと、どんなに工夫して、この竹籠たちが使われるか見たいちや。


インターシップ2012年ページ完成

インターンシップ2012


毎年、夏休みにインターンシップを開催させてもらいよります。今年も何とか無事に終わってその様子を1ページにまとめよりましたが、いよいよ竹虎インターンシップ2012年完成しましたぞね。大学の夏休みは、こじゃんと長いですきに、サークル活動やアルバイト、旅行もエイですが学生の今しかできないインターンシップは、本当に有意義な過ごし方ぜよ。不安もいっぱいありますろうけんど、チャレンジする甲斐は十二分にあるがです。


インターンシップ


そもそも竹虎は竹屋です。大学生の皆さんは恐らく、将来竹屋に就職される事は少ないですろう。インターンシップは自分の進みたい道、関心のある会社さんに行くのもひとつですが、絶対に自分が仕事にしないであろう職業、会社に行ってみるのもインターンシップならではの会社選びやと思うちょります。


日本唯一の虎竹を山で伐採して山出しし、工場で加工・製造して、店頭やインターネットを通してエンドユーザーまでお届けするというこんな会社は日本でも、あんまり無いのではないろうか?だから、一見の価値ありやと自分たちでは考えちょって、別に何を教えるという事でもないし、何か得るものがあるのか、どうかは学生さん次第ですけんど、とにかく毎年一回くらいは開催してみよう。そんなつもりで続けてやりゆうがです。


インターンシップ


正直言うて、今年も学生の皆さんに遠くまで来てもろうて、どれだけお役に立てたかは毎回未知数なのですが、いただく感想やお礼の言葉とそして何より輝く目の色を見せてもろうたらまあ、悪くはなかったですろうか。それにしても、最近の若い方達は元気があるしなかなか頑張る方が多いにゃあ。インターンシップの度に思う事ながです。


虎竹女箸の極み

虎竹女箸


虎竹の里と言うと山里のイメージかと思いますけんど実は、竹虎の工場の前はすぐ海。夏場は海水浴のお客様や釣り客などでもにぎわう浜辺ぞね。かって土佐藩の時代には、この浜辺から虎竹は船に積み込まれ、年貢の替わりにとして山内家に納められよったと言います。


当時、生活のあらゆる所に竹は使われていましたが、虎竹は美しい虎模様の浮き上がとして珍重されていましたので、どちらかと言うと茶華道など実用的な要素プラス装飾の意味合いの濃い所で多用されていたと想像しちょります。竹はタテに繊維が走って強く、強と言うても硬いワケではなくてしなやかさがあるので、手にした感触はやさしく、そして軽く、きっと沢山の方に喜んでもらえたかと思うのです。虎竹は淡竹(はちく)の仲間で身の部分はそれほど厚くありません。だから細身のお箸の素材としては虎竹は最適。一本、一本、熟練の箸職人が手削りで削りだしたお箸に、漆職人が拭き漆という技法で仕上げた女性向けの虎竹女箸


雑誌にもよく掲載されちょります時計もテレビも無いという山深い場所にある、美味しい料理が評判のホテルでは虎竹削り箸をレストランで使うていただきよります。一度、ここで使うたご婦人方があまりの使い心地の良さに、二膳、三膳とご購入されるそうですけんど、実は、この虎竹女箸はこの竹箸より更にワンランク上の仕上げにした最上級のお箸ぞね。細いシャープなライン、渋みある色合い。まさに極上の虎竹女箸は竹虎のイチオシながです。


「これっ!」


と言うような一膳を探されていた貴女にご愛用いただきたいがです。


別注サイズのピクニックバスケット

ピクニックバスケット


豆腐籠ともよばれてちょっと昔までは広く親しまれてきた角物の竹籠です。かってはノスタルジックな笛の音を響かせて自転車にのってやってくる豆腐屋さんで豆腐を購入する際に持ち出す竹籠としても使われちょりましたが、今では主にピクニックなど屋外でのランチタイムにご愛用いただきよります。


竹ピクニックバスケットはお子様の小さいご家族やったなら4人家族くらいで、お出かけされても、コレ一つあれば十分にお昼を楽しんでもらえるくらいの容量がありますぞね。実際にオニギリやおかずを詰めていきますと、入らないようで意外にアレコレ詰められるサイズながです。


ところが先日、高さがかなりあって出来上がった大きさを比べると、さらに一回り以上大きな別注サイズの竹ピクニックバスケットのご注文をいただいたのです。こりゃあ、ご家族やったら何人前ですろうか?これだけのサイズやったら大人6~7人様がゆっくり昼食がいただけるのでは?ああ、そしたら、お父さん、お母さんと小さなお子様2人と、おじいさん、おばあさんがこの輪に加わるがやにゃあ。竹細工を通して、自然の中の3世代の笑顔に携われちゅうとしたらまっこと、こんな嬉しい事はいないがです。


黒竹玄関すのこのある玄関

黒竹玄関すのこ


この夏、お陰様で少しだけ皆様にご愛顧いただいた竹製品のひとつに黒竹玄関すのこと言う商品があるがです。高知県は虎竹だけでなくて、黒竹という細くて黒っぽい竹も実は特産で江戸時代から笛の材料などとして大量に出荷されていたという地元の文献が残っていたりします。暖かな気候が好きな竹のようで、日当たりのよい山の斜面や海岸線に竹林が多いのですが、自分などは黒竹を想像しただけで冬でも明るくポカポカした陽気を連想してしまう、そんな竹ぞね。


黒竹玄関すのこのご用命がボツボツあったのは、有名な雑誌に取り上げて頂いた事も原因のひとつですけんど、もう10年数年前から作りはじめて少しづつお客様に知っていただいてきた事が一気に広がってきたようにも思います。もしかしたら、猛暑や節電が関係あったかも知れませんちや。


もともと青竹踏み等も同じように、竹を素足で踏みしめる事は、ツボ押し効果のような心地よさもあり、特に夏は涼しくまっこと気持ちのエイものです。なので、このような細い丸竹をそのまま廊下部分に使ったり月見台にしたりと昔から色々と使われてきちょります。見た目にも和風な感じになる黒竹玄関すのこがあまり竹に親しむ機会の少ない若い皆様にもお使いいただけるようになると、まっこと嬉しいがです。


虎竹の里に楽友商店街来る

竹虎本店前


「あのトンネルからトンネルまでの間だけにしか生育しない竹ながです」


見学にお越しいただいた皆様にご説明されてもらう日本唯一の虎竹は、竹の表皮に虎模様が浮き上がる、まっこと不思議な竹。まあ、不思議な竹と言うたち、ここの里に生まれ育った自分らあにとったら実は竹には模様のあるのが「普通」と思うちょりました。けんど、自分たちの常識が世間の常識ではないという事ですろうか?


竹虎工場前


今回、お越しいただいちょります楽友商店街さんは、全国各地からお越しいただいちょりますが、こんな虎模様の竹は他にどこにも無い竹ながです。


竹虎工場


竹虎の工場に来られたら沢山の竹の量に驚かれる方が、まっこと(本当に)多いですちや。今回も工場に一歩足を踏み入れるなり、


「ええっ~~~~~~~~~~~!」


という歓声のような声があがるがです。当たり前ですが、自分らあは毎日見よりますき別段なんともないですけんど、やっぱり、こんなお客様の様子を拝見させていただきますと日常的にこんな竹をご覧になる事は、めったに無い事なのだなあと思いますぜよ。


竹油抜き


竹は虎竹に限らず、真竹でも黒竹でも油抜きという熱加工をしますぞね。熱を加えて余分な油分を抜いて堅く焼きしめるような形となり竹細工にした時に長期間ご愛用できる製品にするためです。


「甘い香りがするんですね。」


誰かか言われました。そうながです、竹は糖質の多い植物ですきに。何とも言えない、ほのかな甘い香りが漂いよります。この香りが竹屋の香り、自分がいつも幼い頃に戻る事のできる懐かしい懐かしい香りぞね。


竹酢液


虎竹の古里である焼坂の山へ虎竹の林を見てほしくてお連れしたがです。まだまだ暑くて竹林にはヤブ蚊がいっぱいやきに竹酢液をプシュープシューとさせてもらいました。半袖の方は当然おられましたけんど、半ズボン、サンダル履きのような方もおられて竹林に入るには肌の露出が多すぎ!竹酢液のニオイが気になる方がおられますので、あまり念入りにはしませんでしたが自分は山にいる間、一匹もさされませんでしたぞね。


虎竹林


竹林に入ると、気合いも入るがです。そりゃあ、そうですちや。父親が、祖父が、曾じいさんが分け入った山、通った道。今日、はじめて虎竹の里に来られた皆さんが今いる場所こそ、日本にここにしかない虎竹の林ですきに。


竹虎


本店では色々な竹商品をご覧いただきましたぞね。若い方が多かったですが、さすがに学生さんのような事はなくて青竹踏みは皆様がご存じでしたけんど、実は竹の事は知っちゅうようで知らない事があるかも知れませんちや。自分らあが当然と考えちゅう竹の伝統を最初から当然も思わず、しっかりお伝えする使命があると思うがです。


1963年竹屋に生まれて

父親


左手に大きな倉庫があった。竹屋根の古びた門をくぐると右側に井戸があって、大きなブリキのタライがひとつ。ポンプをキコキコ音をさせて水を汲み毎日のように、ここで母が洗濯をしよった。おっと、そうぜよ、もちろん洗濯板を使いよりました。


割れた瓦屋根にススキが生えるボロボロの家。ガラスの引き戸を明けて薄暗い土間にはチッェクのビニールクロスをかけた大きな飯台。小さな家に似つかわしくないサイズなのも、そのはず。敷地には住み込むで働く若い竹職人さんが何人もおって、食事時にでもなったらワイワイガヤガヤ、真っ黒い顔に白いを見せてガツガツお茶碗からご飯をかき込みゆう。最後に屑だらけの前かけをした父親が帰ってきた。上着をぬいでランニング姿になって子供椅子の方にやって来る。白黒の思い出は、とぎれとぎれ。裕福な暮らしではなかったけんど、


「魚を釣りに行っちょったきに......、大根がとれたちや...」


色々な方に助けてもろうて狭い台所には、海の幸山の幸、いつも新鮮な食材がいっぱいやった。おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、お父さん、お母さん、笑顔の家族に沢山の職人さん。虎竹の里の人たち。


この写真くらい小さい頃の記憶はあんまりないけんど、まっこと幸せやったに違いない。いや、幸せやった。竹屋の激しい仕事で鍛え抜かれたゴツゴツの腕にだっこされた温もりを、今でも身体が覚えちゅうがぜよ。

しずく型の片口米ざる

片口ざる


このような、しずく型の竹ざるを見かける事も少なくなりました。近くの山に生えている真竹(青竹)を伐って表皮を剥ぐ事もなく縦割りにして竹ひごをつくり。編み込んで作られていた竹籠は、かっては毎日の暮らしの道具であったり、仕事の道具であったり、日本人には一番身近で親しみのある素朴な竹籠ではないかと思うがです。青竹の表皮を残したまま編み込んでますので、編み上がった竹籠は青々としちょって「青物細工」と呼ばれています。


竹ざる


片口米ざるが、しずく型になっているのには理由があります。お米を洗った時にも狭くなった片方にある口にお米を移動させやすく、別の容器に移しやすい構造でこれも先人の知恵の結晶といえるがではないですろうか。


生活の道具として比較的沢山作られてきた竹細工も、伝統の素晴らしい文化や高度な技術が少しづつ見直されています。職人の高齢化や後継者不足が言われよりますが、竹の世界は、どんどん変化しよります。山あり、谷あり、竹ざるを光に透けてみえる程度やろうか?まだ、まだ先は見えてきませんけんど、どのように進化するにせよ自分たちの果たす役割は決して小さくない。そう、確信しちょります。