黒竹を使うた箕

箕


「おんちゃん、何を作りよりますか?」


職人さんの仕事場へ用があって行ったらなかなか面白い柄をつけた箕を編みゆう最中やったがです。はご存じですろうか?手箕などとも呼ばれて農家さんには一つはある竹編みの道具ぞね。模様は黒竹を使うちょりますが、びっくと(少し)風合いが違うのは油抜きをして無いがです。なるほど、これも素朴な感じで悪うないちや。


「模様がある方がエイろう?」


手を休めることなく雑貨屋さんの商品籠として使われるという箕を編む職人さん。考えたら、自分の子供の頃にはまだ竹製の箕を、普通の道具として使いよりましたけんど、知らない間に同じような形のプラスチック製のものになってから、今では箕というたら飾りかディスプレス用かちや。


そうそう、箕は福をすくう縁起ものと知っちょりましたか?熊手も福をかき集める福熊手とか言われますけんど、箕にも福箕(ふくみ)と言われて開運の縁起ものながですぞね。お店で使うたら、まっこと商売繁盛間違いないかも知れませんぞね。


瓢亭

瓢亭


ずっと昔から憧れのように思いよったお店に「瓢亭」があるがです。もともとは何かの雑誌に紹介されちょった料理の美しさにビックリしたのが始まりやったです。とにかく京都にあるという事以外は何ちゃあ知りませんでしたが、創業400年という長い長い歴史、趣と風格ある数寄屋造りの建物、知れば知るほど凄いお店やと思うて一度は行ってみたいと思いながらもなかなか敷居が高そうなきに自分のような田舎者はどうも気後れしてしもうちょりました。


それが、ひょんな事から、たまたま瓢亭さんにお伺いする機会を頂いてまっこと(本当に)嬉しいやら緊張するやら、大変な面持ちで門をくぐることになったがです。


ところが、ご用意頂いちゅう一室に行くまでの間に今までの張りつめた気分がスッーと軽くなって、こじゃんと(とても)リラックスしてくるがです。年代を感じさせる木と竹を多用した庵。池の水の音、薄く灯る灯籠の明かり。歩いていくうちに、どれもこれも妙に心を落ち着かせてくれましたちや。シンシンと冷える寒い日やったがですがお茶室のようなお部屋に通されるとぽかぽかと温かく、心まで温もる気がしたがです。


瓢亭料理


出していただく料理は、そりゃあもう何年も何年も前から来たかったお店ですきにまっこと美味しく、楽しく頂きましたぞね。とくに、瓢亭卵は、なるほど有名なだけありますちや。あんな卵は始めて食べさせてもらいました。まあ、竹しか知らんワシですけんど食べ物を通して、手間と時間をかけて人をもてなす言う心にまっこと(本当に)感動した一夜やったです。


虎竹おしぼり入れ


そして、この瓢亭さんで使われちょりました竹製おしぼり入れ、ややっ!?料理の美しさと美味しさにばっかり目を奪われちょったけんど、なんと、なんと、なんと、日本唯一の虎竹やいかっ!?


「まっこと、オマン、この瓢亭さんで何をしうゆがぜよ?」


思わず聞いたら虎竹おしぼり入れが言います。


「誰にモノを言うとるんや、何十年も前からココで働いとるのや」


年期の入った素晴らしい逸品に声が出んなりましたちや。


虎竹花かご


こりゃあ、参った、参った。そう思いなが外の離れにあるお手洗いにいってふと右手の隅をみたら、ええっ!?また、また仰天!!!瓢亭さんらしく瓢箪の形に編んでもろうたいう花籠もなんと、虎竹製ぜよ。あれっぱあ一回でも来てみたいと思いよった瓢亭さんに安和の虎竹の里の竹たちが、もう、ずっと何十年も前から来て活躍しよった......。


けんど、考えたら当たり前のことぜよ。竹虎の歴史も今年で117年、ずっと、ずっと前から続いてきちゅう。ひよっ子のワシらあまっこと(本当に)まだまだ何ちゃあ知らんと同じながやき虎竹の山だしは、今まさにシーズン中。虎竹への敬意と、守り続ける誓いを、虎竹の里で竹と生きた先人への感謝を、細い石畳を歩きながら改めて強く心に刻んだ夜となったがです。


竹籠の型

竹かご


同じ大きさの竹籠を何個も何個も作る場合にはサイズが形の元となる型がどうしても必要になるがです。そこの小降りの手付き籠ひとつ取っても、こんな、こじゃんと立派な木型がありますきに、たとえば別の職人さんが作ると言う事になってもまったく同じ籠が編み上がるというワケですちや。型は大きな手提げ籠玉入れかご等になったら同じ木型でも軽量化するために色々工夫したりブリキ製にしたり、それぞれの職人さんが考えて作られよります。


花かご


さて、そこでぜよ。普通に考えたら底の大きさと、口の大きさが一緒の籠やったら上にスッーと型を引き抜けますきに全く問題が無いがですが、この竹籠のように口が少しでも狭くなっている籠の場合、こりゃあ、一体どんな型を使いゆうがやろうか?......分かりますろうか?


竹かご木型


実は、こんな組み木細工のような型を使いゆうがぞね。この型にあわせて竹編みをした後は中の型は小さいパーツにバラバラにして取り出しゆうがやき、まっこと良く考えちょりますろう?もちろん、すべて先人の方の知恵ですちや。これは、竹籠だけでは無くてアケビ細工など他の自然素材の籠でも見られる技法の一つですけんど、昔の職人さんのご苦労と努力にはこんな所でも頭が下がるがです。


手提げ籠、重宝しちょります。

手提げかご


毎日の仕事には革製のバックを持ち歩くことが多いがですが、口が金具でパチリと留まるタイプなので鞄の中身が落ちなかったり、保護したりするのには便利ですけんどデジカメやちょっとした身の回りの小物など出し入れするのには、びっくと(少し)不便ちや。


そこで、つい忘れがちになりそうな小物類を放り込むのに最近こじゃんと重宝しているのが、この白竹手提げ籠ながです。若手の職人さんが作られた籠で、先日竹虎に訪ねて来られた際に頂いたもので試作と言いよりましたが、若い手がかえって無骨な味を醸し出すところもあってからなかなか個人的に気に入って使わせてもらいゆうがです。


前に東京から来られちょったお洒落なオジサンがクシャクシャになった革のトートバックのような鞄を持っちょりまして、ああ、都会では男性でもこんなバックが流行っちゅうがやろうか?と思いましたけんど、ワシの持つのは竹の手提げではありますが、たとえばA4用紙のファィルなどもスッと入りますし、今の季節、急に冷えることもありますきマフラーを放り込んでもOK。このような収納力のある手提げをサブで持ちだしたら、こりゃあ便利でなかなか止めることができませんちや。


黄門様の杖、入荷

遍路杖


水戸黄門でお馴染みの竹の杖といえば黄門様の持っちゃある亀甲竹の杖ですちや。持ち手部分に亀の甲羅のようなデコボコがあって杖として使い勝手がエイがです。この竹はこの亀甲竹に似ちょりますが、びっくと違う布袋竹と言うて、布袋様のお腹のようなふっくらとした膨らみができるのが特徴の竹ぜよ。


四国はお遍路さんが来られますきに歩き遍路の方に持ち歩いて頂く遍路杖としても店に置いちょります。出来上がった製品は、白っぽくなっちょりますが山から伐りだしたばっかりは、こんなに青々としちゅうがです。これをガスバーナーで油抜きをして拭き上げ加工して、熱を利用して曲がりを矯正する矯め直しの加工をして、ようやく一本の竹杖が出来上がるがです。


竹というたら真っ直ぐで、そろうた丸い形と思うちゅう方はおられませんか?実は、全然真っ直ぐでは無いし形も楕円形やら、様々ながです。杖でも、山から伐ってきたらエイという事ではなく、こんな加工して、こじゃんと手間がかけよりますぞね。


炭塗料お試しサイズ

炭塗料


炭塗料という商品があるのをご存じでしょうか?そのまんま塗料に炭が入っちょって、壁に塗ったら炭の機能性が活かされてホルムアルデヒドなど有害物質の吸着に役立ついうスグレモノながです。まあ、もちろん炭ですきに、しかも含有率が70%もある炭塗料やきに色は真っ黒だけ一色ツヤ消しのなかなか渋い色合いで触った感じも少し炭の感触がザラついてワシは好きながです。


真っ黒い壁は少し圧迫感があるかも知れませんきに、室内への塗装は、床下などと違うてどこか一部分ワンポイント的にされるのが普通かも知れませんぞね。それでかも知れませんが、最近はいきなり18リットルの量は多いという事で少し試せるばあのサイズはないかとお問い合わせが何度かあったがです。考えたらそのお通りぜよ。いきなり、あの18リットルの缶やったらよほど経験のある方でないと、困る事がありますろう。


そこで、1リットル入りのお試しミニサイズを作りましたちや。これやったら少ないし扱いも簡単やし、一回試し塗りしてもろうてもエイし、日曜大工でどこか一部分だけ塗りたいお父さんにはまっこと(本当に)ピッタリやと思うちょります。


k+(ケープラス)

高知新聞k+(ケープラス)


確か明日やと思うがですが、高知新聞さん発行のフリーペーパーk+(ケープラス)に竹虎が掲載されますぞね!高知県民の皆さんは是非、見とうせよ~!


フリーペーパーと言うたち都会の駅などに置かれちゅうものと違うて新聞と一緒に家まで届けてくれるきエイがぞね。ほんで、何と言うたち地域の情報がとにかくてんこ盛りぜよ見よったち楽しゅうなってくるがやき。次のページに何が出てくるろう?そんなワクワク感があって大好きながです。


一回、載せてもらえんろうか?まっこと(本当に)そう思いよったら声をかけていただいて、今回は歳末の大掃除のシーズンでもあるきに棕櫚箒を取り上げてくれちゅうがです。


けんど、文章を書くライターの方はエライですぞね。原稿を読ませてもろうちょりますけんど、あれやこれやワシが手提げ籠まで持ち出して喋る取りとめの無い話をこじゃんと読みやすいようにキッチリまとめてくれちょります。ああ、明日か...。新聞がこんなに楽しみち、朝早くから届けてくれる配達員の方にも感謝しながら待ちよらなあイカンぜよ。


竹楽(ちくらく)

竹楽


前々から気になっちょりました大分県は竹田市の竹楽。竹楽と書いて「ちくらく」と読むがですが、なんと2万本もの竹灯籠が町中に灯される大イベントに、今年はたまたま用事があって、ようやく念願かなって行くことができましたちや。


この竹田の町には荒城の月でも有名な岡城があり、歴史を感じさせてくれる風情の色濃く残っちゅう素晴らしい町ながです。昔から竹が多いことで知られた土地柄やき竹林保全をかねて2000年から開催されゆうとの事です。


竹障子


そう言うたら、作曲家の瀧廉太郎が少年時代を過ごした旧宅が記念館として保存されちょりますが、ここの家の障子も竹の図柄やった、竹が多かった竹田やきやろうか?


竹田竹楽


まあ、それはさておき今回まっこと(本当に)竹の持つ力を改めて強く強く感じた夜となったちや。小さな無数の灯りが、あちらにもこちらにも幻想的であり、どこか懐かしゅうもあるぜよ。はじめて来た気もするけんど帰って来た気もするがやき。


沢山の人の心を感じさせる竹の灯り、これが竹でなかったらこんなに多くの方が足を運び、こんな大きな行事になるろうか?竹楽は、竹と日本人との長く深いつながりを物語るとともに、これから、どうやって自分らあが継続利用可能な唯一の天然資源と言われる竹と一緒に生きていくか、そんな事を地域ぐるみで考えてもらえるエイ機会となっちゅうと思うたがです。


月見台

竹の月見台


お寺とか、古い建物に入ると景色のよい庭を一望できるような箇所に月見台と呼ばれる外に張り出したようなスペースがあるがです。昔流行った何とかいうディスコのお立ち台やないぞね。月見台やき、間違ごうたらイカンぜよ。(誰も間違えんきに)


日本の建築物の素晴らしいところは、こういう自然との融和を考えちゅうところではないろうか?秋の月の美しい頃にあんな月見台に寝ころんで......と憧れますけんど、虫の音でも聞こえよったらまっこと(本当に)風流なもんやにゃあ。


ここの古い平屋に入ったら廊下にびっくとだけ張り出した、こんな月見台かも知れませんし、そうでないかも知れない、一見、何のためのものか無駄なような気がしないでもない、そんなスペースがあったがです。けんど、これが竹でしつらえちゅう。なかなか年期が入って渋い感じで悪くないがぜよ。座布団を置いたら丁度くらいの奥行きで、狭いというたちここに腰をおろして、ゆったりと時間を過ごし自然と親しむいうのは同じですろう。


無駄な気がする、と言いましたけんど実は全然無駄でも何でもないちや。ここの竹の並びがどれっぱあ、ここに暮らした人たちを和ませてきたろう。今日の紅葉が一段と素晴らしく感じるがはここのお陰やと思うがです。


ワルツを踊る

竹籠


竹炭籠を別誂えしましたぞね。竹炭ダイヤ籠という新しい籠を先日ご紹介させてもらいました。これから寒くなってくると特にですけんどお部屋を閉め切る事が多くなるかと思うがです。そこで、室内のニオイなどを吸着してくれる竹炭の出番となるがです。


ところが竹炭を室内に置くだけでは無くて部屋裏にも並べて置きたいというお客様がおられたがです。ほんで、そのお客様が言われるには、


「どうせ、人目にもつかないし籠は黒く染めなくてイイよ。」


今回はサイズも少し違えたものやったですきに、こうやって大きさも色合いも全く違う竹籠が編み上がったがです。こうして見たら、色が黒くても白くても竹は美しいちや。30個近い竹籠をズラリと工場にならべてしばらく眺めよりましたけんど、やっぱり綺麗なぞね。嬉しゅうなってきて竹籠と一緒にワルツを踊りたい気分ぜよ。


黒竹箒

黒竹箒


ただの竹箒ではありませんぞね。黒竹を使うた、黒竹箒やきに。四万十カズラも使うちゃある。最近の竹箒いうたら、ほとんどが海外からの輸入ではないかと思いますけんどまだまだ国産の竹箒もできますきに。


北海道の酪農家さんで牛の餌やりに活躍しゆう竹箒、温かい高知から雪国ではるばる運ばれていってどうやろうか?たしかに息が白くなるばあ寒いかも知れませんけんど、こじゃんと使いやすい言われいうき頑張っちゅうがではないかと思うちょります。あの広々とした大地、思い出すちや。また行ってみたいにゃあ。


眼精疲労に竹炭

竹炭


今、このブログをご覧になられゆう皆様、目のお疲れの方はいかがでしょうか?仕事柄パソコンのモニターを見ることの多い方もおられるかと思いますけんど、長時間、作業に集中したりしてこうやって画面をずっと見よりましたら、どうしても目がダレてきて(疲れてきて)ショボショボしだします。


そこで、最近はやっていなかったのですが前はたびたび登場していたのが最高級竹炭。竹炭の機能的な働きは色々とあるがですが、遠赤作用が身体をあたため血行をよくしてくれると言われちょりますきに、眼が疲れたと思うたらこうやって竹炭を目の所にのせて休憩しよりました。


久しぶりにやったら洗うてない竹炭でしたもんやきに顔に黒い竹炭の粉がついてしもうたけんど今やったら炭のアイマスクらあというエイもんが出来ちょります。竹炭を1本持ち歩くのは大変ちや、一枚の板きれみたいなものです。けんど、炭アイマスクやったらコンパクトで持ち運びできるきに乗り物で移動中に少し休みたい時など、こじゃんと(とても)便利やにゃあ。高速道路を運転して遠くに行く時などはサービスエリアでの仮眠にも役立ちゆうがです。


カゼニモマケズ

浜辺


日本海の海岸線を走りよりましたら海側に何やら見慣れん柵のようなものがズラリと並んじょります。ずっと遠くの小高い丘のような向こうまで続いちゅう。


「こりゃあ、大袈裟な事を言うたら万里の長城やにゃあ」


本当に大袈裟ぜよ。


竹垣


車をとめてテクテク近寄ってみたらこの柵が全部、竹で出来ちゃあるがです。同じ幅に割った竹を並べちゅうだけやけんどこれだけあると壮観やちや。どうして、こんな柵をやっちゅうろう?竹垣も色々作りゆう竹虎としては色々と考えるがです。


日本海


不思議に思うて海まで歩いてみましたが、なるほど、さすがに日本海ちや。今日はそれほどでも無いですけんど、それでも北風がビューーーーーーーーと来る。この竹の柵は、どうやら防風のようです。柵の中にある松の苗木を守りゆうがやにゃあ。


アメニモマケズ、カゼニモマケズ


オマンらあも頑張りゆうきにワシもやりますぞね!そんな山陰道ちや。


夢追い人さんの紙芝居

夢追い人さん紙芝居


「は~~~~~~~い!皆集まって~~~~~!」


白装束に前掛け姿の夢追い人さんの特別公演が始まるがです。今回の紙芝居の演目は「傘地蔵」。竹虎さんでの公演やきにできるだけ竹に近い話をと考えて傘地蔵になったそうちや。今回はたまたま高知に来られる機会があったきにこうやって立ち寄ってくれたそうですけんど、そもそも夢追い人さんは県外の遠い町で活動されゆう方です。自転車に紙芝居の道具一式をのせて廻るそうながです。その時に使う市場籠を竹虎でお買いあげ頂いた事が縁となり、この日の特別紙芝居公演となったがです。


傘地蔵


それにしたち、何ぼお客様がおらん言うたち店の中でいきなり紙芝居ち?実は一瞬そう思うたけんど、夢追い人さんの衣装のせいか、紙芝居という今ではあまり見かけない懐かしさのせいか、竹虎の店に妙にマッチしちょって見ても全く違和感がないがですき、お客様が来られたら一緒に楽しんでもろうたらエイちや。


まあ、社員も童心にかえって喜んでたようやし、こんな機会はそうそうないですきに貴重な一日になったと全社会議でも報告がありましたし、まっこと(本当に)感謝ぜよ。ありがとうございます。


芋洗いならお任せぜよ

芋洗いかご


芋を入れるのはココです。一見したら松明か何かにしか見えない竹細工ですけんど、こうやって使うたらエイと竹職人さんが教えてくれよります。芋を入れたら水を流しながら前後に振ると竹ヒゴの上を芋が転がり上手い具合に皮がむけるとの事。説明してくれた職人さんは当たり前のように言いますけんど便利な調理器具がなかった昔、こんな竹の器具はさぞ重宝されたがやないろうか?まっこと(本当に)ワシもビックリしたちや。


竹籠にも色々ありますけんど、こんな竹製品を見た事がありませんでしたきに、こりゃあ、凄い、凄い。昔は一つの家族も大人数で大家族やったし、もしかしたら一回に沢山の芋の皮をはぐこともあったろうちや。毎日の食事の用意には助かったろうにゃあ。しかし、こんな器具を考えだす先人の知恵はこじゃんと(とても)偉大やよ。いつも思いますけんど温故知新ぜよ。


大規模竹炭工場

竹チップ


身の厚い孟宗竹を、もの凄い音をたてて機械でガツガツ砕いたらこんな竹チップになるがです。これをロータリーキルン窯という、たまげるばあな大きな円柱状の機械窯でグルグル回しながら焼き上げる竹炭があります。


機械化された工場の中でどんどん流れ作業で製造していきますきに生産量も土窯などと比べたらケタ違いに焼くことができますぞね。床下用竹炭園芸用竹炭はこうした大規模な竹炭工場で製造されよります。ええ、もちろん均一の炭化温度になるように温度管理もしっかりして焼かれよります。飲料水用竹炭や炊飯用竹炭など土窯にこだわってから2週間もの時間をかけて竹炭職人が焼き上げる竹炭もあれば、こうやって工場で大量に製造していく竹炭じゃあちあるがです。


日本で竹林の荒廃が言われよりますが、そのほとんどを占める孟宗竹(もうそうだけ)の利用方法で今のところ中心となっちゅうのは竹炭。資源として大量にある竹材を無駄なく製品にする事のできる大規模な竹炭施設も絶対に必要やと思うちょります。竹炭竹酢液も、実は奥が深いぞね。


今日はブルース・リーではないの?

北海道のお客様


北海道は帯広から沢山のお客様が来られちょりました!大型バスから降りられてきて開口一番、「ありゃあ!?今日はブルース・リーの格好ではないの?」


「....................................。」


どんな情報を聞いて竹虎に来られちゅうがやろうか?


竹虎四代目


いっつも、こんな格好やと思うちょりました?いや、待ってちや......そう言うたらこんなページがある!こんな自己紹介ページやったら仕方ないにゃあ、ははは。


まあ、それはさておき、南国土佐と北海道いうたら随分と離れちゅうは離れちゅうけんど、帯広やら、十勝じゃあと聞きますと、どうしたち学生時代に自転車で北海道一周した時の事を思いだすがぜよ。今はどうか分かりませんけんど当時は帯広には、ワシらあみたいな旅行者のために無料で宿泊できる施設があったちや。そこでは全国から集まった思い思いの旅人たち...。徒歩の人がおる、自分らあと同じ自転車もおる、バイクもおれば何と、三輪車で周りゆう強者がおったがじゃあなかったろうか?


帯広あたりは、旅行の後半に差しかかっちゅうきに疲れもたまっちょりました、それでも地平線のつづく十勝平野を走りぬけ日高山脈を越える日勝峠やったろうか?ここは急な坂道で曲がりくねった道が続いて山越えは、まっこと(本当に)キツかったちや。汗まみれになって峠で休んだ後、道路脇に清流が流れよったきに服のまま仲間と飛び込んだがです!ああ、懐かしいちや。


竹虎本店


そうそう、卒業して高知に帰ってきてからも北海道の北見市には何回か行きよりましたぞね。高知市と姉妹都市という事でデパートの催事があったがです。ほんで来られたお客様が「ええっ!?竹!!!」と、驚きますきにこっちがビックリして聞いたら、北海道には竹が無いという事を、その時初めて知ったがです。


けんど、今回お越しいただいた皆様も日頃は竹に触れることもあんまり無いようで日本唯一の虎竹をこじゃんと関心を持ってご覧いただき、工場の作業風景では今までこんなに、いっぱい写真撮られた事はあったかしらん?言うばあデジカメや携帯、ビデオで撮っていただいたがです。帯広は最低気温が2℃という事やき高知では半袖やった皆さん、帰ったらびっくと寒かったがやないですろうか?


竹ねり2011年

竹ねり


今年も竹ねりがありましたぞね。「竹ねり」言うたち何か分からんと思いますきに一番下にある動画を後で観とうせや。竹ねりと一緒に太鼓を打ち鳴らして花とり踊りという舞いをするがですが、ここ安和より東には花とり踊りはあるけんど竹ねりが無い、隣町の久礼から西には花とり踊りが無い。太平洋に手を広げたような形の高知県のびっくと西にある虎竹の里やけんど、どうやら、ここの地域が西と東の文化境やも知れんにゃあ?そんな、話を宮司さんとしたがです。


花とり踊り


虎竹の里に響き渡る竹を打ち鳴らす音、どこか懐かしい太鼓のリズムで舞う花とり。いつも人気のない境内に今日は沢山の人が集い、神様もさぞ喜んじゅうろう。


ワシの子供の頃はここに保育園がありましたきに、ポーズを取って写真におさまった岩があるがです。もう40数年前の事やにあの時の事は何故かハッキリ覚えちゃある。そうじゃあ、そうじゃあ、こんど、この岩の事も紹介せんとイカンぜよまあ、楽しみにしちょっとうせや!



竹酢液リンス

竹酢液


この前は北海道のお客様がご来店されちょって帰り際に「さあ、最低気温2℃の世界に帰ろう」そう言われながら半袖でバスに乗られました。まっこと(本当に)同じ日本やけんど、縦に長いこの国は北に行ったら寒いがやにゃあ、つくづく感じましたぞね。


まあ、けんど南国土佐はまだまだ日中はクーラーが欲しいばあな陽気ちや。びっと(少し)暑すぎらあせんかと思うちょります。ほやき(だから)太陽が照っちゅう間やったら大きいワンちゃんを飼いゆう方でもまだまだ外でジャブジャブ愛犬を洗うのも苦やないですろう?


犬に水かけたら......犬は必ず「ブルブル!!!」します。毛足の長い犬種やったらまるで何かシャワーでも浴びるかのように水しぶきが飛ぶので冬はとてもやないけんど冷たくて洗えません。そうそう、ワシの飼いよったゴールデンのゴンは犬やのに寒さに弱かったちや。たぶん飼い主に似たがと思いますが、一度、風邪をひいたことがあるきに、特に冬は洗う事ができませんでしたちや。


温かい休日、日頃のスキンシップ不足もかねてよくゴンを洗うたもんです。山を駆けずりまわっちゅうきにノミ取りシャンプーで洗いました。ほんで、洗うた後、必ずしたのが竹酢液リンス。竹酢液は人間のお風呂だけやないがです。竹虎の竹酢液は土窯づくりこだわった安心の竹酢液ですけんど、ペットやち家族と一緒ですきにエイものを使いたいと思われますろう?


ワンちゃんにもこじゃんとエイがですちや。毛並みがツヤツヤして、毛がふかふかになりました。そして犬特有のニオイも抑えられて一石二鳥!真っ黒かった野犬のようなゴンがショードックのようになりよったがが懐かしいちや。愛犬家のみなさんは、一回お試しあれ!


竹×布バック

布バック


木漏れ日がやさしく当たる布バックですけんど、注目して頂きたいがは中央にマークのように見えるところちや。面白い模様やにゃあ、そう思って近寄ってみたら、おっと!こりゃあ、竹ながです。


竹編み


竹編みを布の表地と裏地の間に挟んじゃある、こりゃあ、お洒落な布バックちや。製作したのは女性の竹職人さん。さすがに女の方のセンスは素晴らしいちや。ワシのような田舎者には思いもせんようなアイデアぜよ。


六ツ目編み


竹編みのパターンを変えたり、竹素材で変化をつけてみたり。布と竹の組み合わせという事やったら、こりゃあ、色々な可能性があるがではないろうか?竹ばっかりに囲まれた虎竹の里におるきに、たまに、こんな別素材の事を見せてもらいますとこじゃんと新鮮に感じてワクワクしてきますぞね。


2012年辰年カレンダー

竹虎カレンダー2012年


「この一年はどんな年やったですろうか?」


2011年の総括をそろそろ考える言うたらびっくと(少し)早いかも知れませんけんど、今年もいよいよそんな時期に来ちょります。


来年は辰年やきに竹虎と大いに関係があるがぜよ。何がち?そりゃあ、そうちや。昔から、龍虎と言いますろう?辰の年には虎も頑張らなあイカンがせです。(ほんとか?)虎は千里を駆けるといいますが、そんな力強さで辰年らしく登り龍のように大空目指していく年にしたいちや。


竹虎もまだまだ皆様に喜んでもらえちゃあせんきに2012年もやりますぞね!今年も感謝の気持ちで作らせてもろうちゅう辰年カレンダーをながめながらフツフツと燃え上がりゆうワシやきに。おっと、辰年竹虎オリジナルカレンダーは3150円(税込)以上お買いあげの方にもれなくプレゼントしよります。


孫さんの黒竹笛

孫さんの黒竹笛


まっこと京都はエイところぜよ。この前はタクシーに乗って1200円払うと思うたら京都タワーに見とれちょって10200円払うてしもうたがちや。ワシは田舎者やきに払い過ぎた事も分からずボッ~として車からでて、しばらく、ろいろい(ウロウロ)しよったらさっきのタクシーの運転手さんがダッシュで近寄ってきて、


「あんたっ!気い付けなアカンでえ!」


言うて9000円のお釣りを手渡してくれたがです。まっことエイ運転手さんやった...渡る京都に鬼はなしにゃあ。


黒竹笛


さて、そんな人情の町京都で「いちなん」という焼き肉屋さんをやりゆう孫さんに高知特産の黒竹をお送りしちょりましたら、なんと、その竹で笛を手作りしてプレゼントしてくれたがです!まっこと孫さんが、こじゃんと美味しいソーセージやらベーコンを作る事は知っちょりましたけんど黒竹笛まで作る方とは知らんかったちや。


いただいた笛を大事に大事に持ち帰り真っ先に向かうたがは、そうぜよ、黒竹林やきに。


「おまんらあ、息子が故郷に錦を飾るぜよ!」


そう言うて手にした笛を口にあてたかと思うと、吹き出したのはあの名曲!


背負い籠にしてみたぞね。

別注籠


「唐丸籠とは違いますぞね!」言う先日のブログで大人がすっぽり入れるばあの直径70センチもある唐丸籠のような大籠のご紹介をしちょりましたら、なんと、この籠をご自分も欲しいと言われるお客様がおられましたぞね。背負い籠として使われるとの事でしたきに背負い紐を付けて自分で背負ってみたら、この通り。こりゃあ、存外大きいぜよ。空やき軽々背負えるけんど、重い荷物やったらこれは大変やにゃあ。


けんど、心配ご無用ちや。なんでも枯草など、かさばるものの軽いものを運ぶそうです。しかし、山歩きなどしよってからこんな大きな大きな竹籠背負うちゅう人にバッタリ出くわしたらさぞ、ビックリ仰天するに違いないちや。


竹炭スプーン

竹炭スプーン


素晴らしい日本庭園の中をゆっくりゆっくり散策したがです。一人で竹林を歩く時のような時間、大事やにゃあ。こじゃんと広い園内ですき、すっかり歩き疲れてお茶が飲みとうなりました。感じのエイ喫茶室がありますきに入ってみます。高級そうな椅子に腰かけて外をみると澄みきった水をたたえた大きな池には美しい錦鯉が何十匹と悠々泳ぎゆう。いやいや、ワシくも負けちゃあせんぞね。おらんくの池には潮吹く魚が泳ぎゆうにき。(どっかで聞いた唄みたいやにゃあ)


けんど、なんと心地のえい喫茶店やろうか?すっかりリラックスして待ちよりましたら美味しそうな香りをさせて珈琲が運ばれてきましたぞね。ややっ!?まこと、何から何まで素晴らしいと思いよりましたけんど、ここまで素晴らしいとは...。コレが想定外いう事ですろうか?スプーン代わりにお皿にのってきたのは、なんと、竹炭ぜよ!!!これには、たまるか感激したちや!!!広い園内を手入れしゆう庭師さんが伐採した竹を使うちゅう、そんなお話に、また感激!!!


「竹炭スプーンでかき混ぜたら、お味がまろやかになります。」


上品で丁寧な店員さんが説明してくれます。そうそう、知っちゅう知っちゅう!知っちょりますぞね!竹炭を水道水に入れたら美味しいミネラルウォーターになるきに!ミルクもお砂糖も入れんけんど竹炭スプーンでぐるぐる、ぐるぐる。もう一回ぐるぐるして、一段と美味しくなった竹炭珈琲いただいた、幸せいっぱいの午後やったきに。


老舗竹の子料理専門店の佃煮

竹虎工場


虎竹の里に遠く京都からお客様ぞね。竹の子料理の老舗「うお嘉」さん。なんと創業明治5年と言うきに竹虎より22年も古い歴史のあるお店ながです。


ずっと竹の子に関わるお仕事されてきたので竹の事をもっと知りたい、研究されたいと日本各地あちら、こちら歩かれているとの事。そうそう、この日も東京に行かれちょったきに羽田から高知龍馬空港まで飛んで来られました。


まっこと、精力的に色んな所に行かれゆう。京都の筍料理の老舗という現状にあぐらをかく事なく常に前に踏み出しゆうがやにゃあ...。常に変化を求めゆうようにも思うがです。ワシも、びっくと(少し)見習いたいばあな勉強熱心な方で、こじゃんと感心したがです。


竹虎本店


工場から店舗、竹林までご覧いただいて前々から愛用してくれゆうという竹皮スリッパを持って記念撮影させてもらいましたけんど、ワシの手に持っちゃあるのが実は「うお嘉」さんからお土産でいただいた竹の子の佃煮ながです。透明のビンごしに、味の染みこんでいそうな見るからに美味しい色合いをしちょりますちや。


竹の子佃煮


こりゃあ、さっそく試食させて頂かなあと思うてフタを開けてから妙に焦ってしもうて、箸なんぞ使わんと手で摘んで口に運ぼうとして、


「いかん、いかん、京の味じゃあ...」


そう思い直してお箸で頂きました。そりゃあ、そう京の味やきに、上品にいかなイカン。


ほんでから、口にパクリ!おおっ!おおおっ!!!こりゃあ、山椒がきいて、美味しいちや。ご飯がすすむ、すすむ!シャキシャキ!竹の子の佃煮で、毎日使いゆう竹のお茶碗一膳完食ぜよ。竹の子の歯ごたえが硬くなく、柔らかすぎずちょうどエイあんばいになっちょります。さすが、これが創業139年の老舗の味ながちや。味付けも、やっぱり京の味ぜよ。どことなく品格を感じてしまうにゃあ。う~ん、田舎の筍とは違いますぞね。


双子の虎竹兄弟籠

竹かご


こじゃんと良く似た兄弟のような竹籠ちや。日本唯一の虎竹の表皮部分と竹の白い身の部分を交互に使うて編み込んじょります。まっこと双子みたいな籠ではありますけんど、よくよく見よりましたら兄弟でもそれぞれ個性があって面白いように竹籠じゃあち同じように見えよっても意外に違う所があるもんですぞね。


ギッチリ編み目がつまったアジロ編みもよし、少し目が開いて四つ目編みになった方もよし、フリーボックスですきに使い方は自由自在。お部屋の小物を片づけたる整理かご、マガジンラックなどアイデアで色々お使いいただけそうちや。お好みでお選びいただいてお好きな場所でご愛用いただきたいと思うちょります。